今回はBAGUIOに用事があり、そのついでに立ち寄ることにした、世界で8番目の不思議とされるRICE TERRACES(棚田)があるBANAUEの写真集(タイトルをクリックしてください)。ついでといってもバギオからバスで8時間かかります。以下、簡単な旅行記です。
何も予約しないで行ったのですが、バスを降りると一人の若者が出迎えて、彼の働くINNに泊まることにしました。そのINNの名前は事前にインターネットで確認しておりましたので、ちょうどよいタイミングでした。簡素なロッジでしたが、ベッド、温水シャワー、トイレつきのPRIVATE ROOMで一泊P600。とても良心的です。TVや冷蔵庫がないのはよいとして、部屋にOUTLETがなく、CELL PHONEやカメラの電池を充電するのにいちいちフロントに持っていかなければならないのが難点でしたが、CAFETERIAからのRICE TERRACESの眺めがよく、眼下を流れる川の音も心地よく、よいところでした。ただ、食事はおいしくありませんでした。しかし、地元のRICE TERRACESのお米を使って作られたRICE WINEがあることを発見。試飲してみると、かなり甘い発泡酒のようなお酒でしたが、結構地元の波動と合ってなかなかの味だったので、購入しました。1リットル100ペソの安さ。
BAGUIO、BANAUEはマニラ近郊に比べ、物価が安く、誠実な人が多いように見受けられました。
翌朝、その若者がガイドしてくれるというので、TAPPIAHという滝のある場所までハイキング。TRICYCLEで1時間、そこから2時間歩いてBATADという別のライステラスに到着。その休憩所で、ランチを食べたのですが、その土地にしかいないという蜂の蜜を味見させてもらいました。他のどろどろした蜂蜜と違って、さらさらしていて、ふくよかなよい香りがして、今まで賞味した蜂蜜とは格段に異なるものでした。大変気に入ったので、売ってくれというと、何とタダでくれるというのです。それでは申し訳ないので、お礼に手品を教えてあげたら とても喜んでいました。
TAPPIAH滝はそこから更に1時間。IFUGAO族は子供のときから急坂を上り下りしているので、楽々登っていくのですが、RICE TERRACESの段差を登り下りする高低差はかなりあり、山登りをたまにしている私でもかなりきついコースでした。写真に時間を費やすので、歩きを早くしなければ夕暮れまでに帰れません。滝は結構大きく、20~30メートルくらいあるでしょうか。1ヶ月前に土砂崩れで3名が重傷を負ったという場所も通りましたが、何とか無事に宿へ帰着。その日は相当疲れていたのですぐに床へ。部屋へ上がる階段もきついほど筋肉痛に...
次の日は、同じガイドが温泉があると知らせてくれたので、温泉マニアの私としては行ってみることにしました。そこにも RICE TERRACESがあり、違った景観を楽しみながらバイクで1時間、道がよければ20分くらいで行ってしまうでしょう。しかし、途中で湧き水があったりして写真に時間を費やし、のんびりとした道中になりました。温泉に行く途中のRICE TERRACEのど真ん中に彼の実家があり、食料を持参していなかったわれわれは、近くの店で購入したインスタントラーメンをそこで作りました。電気はなく、日本の明治時代のようなかまどで木を燃やしてお湯を沸かしていました。まさにSIMPLE LIFE。黒 豚、鶏、ティラピアなど飼って、自給自足の生活です。ラーメンを食べていると、農作業から彼のお父さんが帰ってきていろいろ話をしました。RICE TERRACESでとれた米を炒ったものを 出してくれました。何ともいえない米の香りのある健康食品です。彼の話によると、まだ知られていないが、蜘蛛の巣状の形をしたRICE TERRACESもあるとのことで、今度機会があれば行ってみたいと思います。そこから30~40分ほど歩くと、渓流沿いにめざす温泉がありました。ほのかに硫黄の香りがある無色透明な温泉で、砂の底から湧き出しています。川の水で温度を下げて入ります。たまにかき回さないと熱くなります。お陰さまで、普通のガイドブックには載っていない、いろいろな経験ができましたので、彼がガイドでよかったと思います。
結局BANAUEでは3泊しました。マニラ行きの直行バスは夕方発の夜行バスしかないということで、朝出発のバギオ行きのバスに乗り、途中でマニラ行きのバスに乗り換えるという路程にしました。早朝4時半に起き6時半のバスに乗りましたが、乗り継ぎ、マニラの渋滞で、結局ALFONSOまでは14時間ほどかかりました。距離的には400kmくらいと思います。バスでも少し寝られるようになりましたので、長時間バス旅行もだいぶ慣れました。
ところで、旅行前に思いついたのですが、BANAUEのRICE TERRACESはもともとはRICE FIELDSとして開発されたのではないのではないかという考えがよぎりました。もしかすると、ムー大陸のときにつくられた階段状の地形が残っていて、2000年位前にイフガオ族がその地形を利用して水田として 開拓し始めたのかもしれません。ムー大陸の時に何に利用されていたのかはわかりませんし、ましてや、これはただの私の妄想かもしれません。
4 Replies to “バナウエのライステラス写真集”
Comments are closed.
追加説明:
地元の人の説明によりますと、BANAUEに行く一番良い時期はこの6月だそうです。ちょうど収穫時期を迎え、ほとんどの棚田がきれいな緑色にそまります。ただ、6月は雨季のため、雨が多くなりますが、幸いにして私はほとんど外にいるときは降られませんでした。唯一降られたのは、雨好きのイギリス人カップルと一緒にいたときだけ。感謝、感謝。
その後、実感したことは、BANAUEから帰ってきたときは、長時間バスの乗り継ぎだったにもかかわらず、全く疲れを感じていなかったということです。マニラにバスで行って帰ってきただけでも疲れるのに、どうしてだろうと考えてみましたが、やはりかの地の磁場エネルギーをもらって帰ってきたのだと思います。
BANAUEの写真はすごくきれいですわ~
私は来年2月に行くつもりで、たまたまこの記事をみて、バナウエのライステラスへいく決心がもっとつよくなりました。
バナウエへ行った台湾人はまたまた多くないので、情報の探すのは大変で、宿を決めるのも難しいです。
申し訳ありませんが、もしこのINNの名前を教えてくたら、ほんとうに助かります。
ありがとうございます。
写真をご覧いただいてありがとうございます。このINNの名前は、GREEN VIEW LODGE。ガイドの名前は、ELVISです。エネルギーがよいところですので、存分に楽しんできてください。
AWFへ伺いましたおりは、たいへんお世話になり、ありがとうございました。
久しぶりにお目にかかりたいと、気軽に申しましたが、ご丁寧にご案内いただいたばかりか、すっかりお言葉に甘えておじゃましていまい、恐縮しております。
とても居心地のいい空間と雰囲気でいろいろお心遣いをいただき、おかげさまで我が家に帰ったような気持ちでリラックスさせていただきました。
ルナ先生はご多忙の様子でしたが快くお時間をつくってくださり、いろいろお話を伺うことができました。
ルナ先生のお話にありましたお言葉にはたいへん有意義なお話で多くのことを学ばせていただきました。
母親としても大きな感銘を受け、自らの子育てのあり方を考えさせられました。y