2011年9月八ヶ岳登山写真集

2011年も長野県松原湖近くにある弓道場の夏季合宿のお手伝いにいきました。合宿が終わってから、4泊5日のキャンプ登山へと旅立ちました。麦草峠まで車で送っていただき、おもむろに北八ヶ岳に向かって歩き始めました。北八ヶ岳には行ったことがなかったので、計画に入れたのです。雨池を通って双子池にまず初日のテントを張りました。翌日は、亀甲池を通って、蓼科山を望みながら蓼科の大滝キャンプ場まで一気に下りました。キャンプ場の管理人さんがとても親切にしてくださいました。後継者が無く、ほとんど赤字覚悟で先代のオーナーから管理を引き継いだそうですが、何と行ったその日が先代のオーナーの命日ということで、呼ばれたような気がしました。近くの蓼科温泉共同浴場で身体を休めた後、Tシャツ一枚で滝の写真を撮っていたのが禍して、風邪を引いてしまいました。しかし、次の日は強行の行程が待っていました。麦草峠まで戻りたかったのですが、直通バスは平日にはなかったため、ピラタスロープウェイまで行き、縞枯山付近まで上がって、麦草峠まで歩きました。そこまでが前半、25キロの荷物とカメラを背負っての行程は、普段なら余力を残せるところですが、風邪のせいで疲労がこたえます。麦草ヒュッテでソバをいただきながら、続けようか、中止にしようか、さんざん迷った挙句、内なるガイダンスに従って、続行することに決めました。後半は、丸山を超え、高見石小屋、中山峠を経て黒百合テント場まで、風邪気味の体調では、すでに限界を超え、気力だけの世界でした。だましだましゆっくりと歩き、縞枯山から中山峠まで7時間もかかって、何とかたどり着いたという感じです。そこまで苦労してまでなぜ黒百合まで行ったのか、自分でも分からなかったのですが、翌朝その謎が解けました。近くの見晴台から見たその朝焼けは、筆舌に尽くしがたく、朝日は神々しい光を放っていました。そして、清々しい気持ちで世界平和と地球の癒しを祈ることができたことに感謝をしました。
最後は、本沢温泉のテント場まで下るのみ。午前中に到着しましたが、体調がやはり優れず、温泉に浸かった後はずっと寝ていました。テント場のすぐちかくに、カモシカの親子が姿を現し、最初は熊かと思って驚きました。
このキャンプ旅行中は、ずっと好天に恵まれ、とてもありがたかったです。驚いたことに、下山したその直後の夕方から雨が降り始めました。
こうして自然に触れ、自然の大切さ、美しさを体感することができるのは、とてもすばらしいことなので、また機会があれば挑戦したいと思います。

2009年八ヶ岳紅葉

アメリカ本土での1ヶ月間のキャンプ生活の後、昨年に引き続き、長野県松原湖にあります弓道場の合宿お手伝いに行きました。今回は合宿の後、時間をとって、紅葉やキノコ狩り、温泉を楽しみました。写真は白駒池と本沢温泉周辺で撮影しました。新たにNIKON D90を購入したのですが、このときの撮影には間に合わず、昔のD70を使用しています。日本のすばらしい自然環境を大切にして、心の浄化、そして自然の循環の中で調和して生かされている自分を見つけ、感謝したいと思います。

八ヶ岳の写真集VOL02

季節はすでに秋ですが、ようやく夏の写真の整理ができました。合宿所のお手伝いの合間に行った八ヶ岳周辺の写真集です。合宿所のある松原湖からおもむろに歩き始め、再び訪れた本沢温泉。(前回はこちらのスライドショー参照。)今回は稲子湯経由ではなく、通常なら車で途中までいけるルートを約6時間ほどかけて登りました。途中激しい雨に降られ、ほとんどの場所で撮影を断念しなければなりませんでした。しかし、雨のおかげで泊り客もお盆の時期にしては少なく、到着後の一風呂は催行でした。また、暗くなってから露天風呂に行くと、空には月が出ていて、貸切の湯船を堪能できました。
翌朝はよく晴れていて、標高2,150メートルの本沢温泉からさらに天狗岳を目指して登り始めました。今回は八ヶ岳を越えて唐沢鉱泉まで下り、その後は蓼科にある知人の山荘にしばらく滞在させていただくことになっていました。途中の尾根に出ると、トウヤクリンドウの花がたくさん咲いていました。そこから東天狗岳まではあと少し。標高2,640メートルの山頂からは、前日の雨が空気をきれいにしてくれたのか、遠くの山々までよく見えました。
そこから西天狗岳まで進み、そして標高1,870メートルの唐沢鉱泉までは急な下りが続きます。2日間かけて天狗岳を経由しての八ヶ岳越えでしたが、やはり登山のあとの温泉を計画に入れておくのが正解です。唐沢鉱泉の宿の雰囲気がよく、居心地がよかったです。風呂上りの生ビールもさることながら、私の大好きな本醸造生酒(もちろん地酒)があり、最高でした。
宿の裏手にヒカリゴケが群生していると聞き、夜光るものだと勝手に想像して、夕食後に見に行こうと思っていたところ、宿の人がそれは昼に光に反射して光る苔だと教えてくれました。そこで翌朝行ってみると、岩の隙間に緑に光る苔を確認することができました。自身では光っていないのですが、光っているように見えるのが不思議です。
その日は知人が迎えに来てくださって、山荘へ行く前に、近くにある滝を見に行くことにしました。醤油樽の滝という珍しい名前ですが、その途中に2つほど別の滝があります。簡単に往復できると思いきや、階段あり、鎖場ありの結構本格的な行程でした。写真撮影に思ったより時間がかかり、山荘に着いたのは2時過ぎですっかりお腹が減っていました。標高1,200メートルにあるその山荘は、昨年晩秋のころに訪れたことがあり、今回は宿泊させていただき、そこを拠点に横谷渓谷、蓼科湖、諏訪大社、蓼科高原などを訪れました。